日頃思うのですが、虫歯や根の先の膿、親知らずなどの治療方法は削って詰めて或いは被せる、細菌に侵食されている部位を徐去して被せる、または抜歯などの悪い部位を切削または切除するという外科的な考えが基本となります。この場合、術者(この場合、歯科医師側)による一方的な診療行為で取り合えず?形になりますよね。(私は、ここで何故こうなったのか?と考えましょうと話してますが)すなわち、患者さんは極端な話、お口を開けてるのがメインとなります。ところが近年、糖尿病や高血圧等と同じ生活習慣病に含まれる歯周病はどうでしょう? この場合、歯垢徐去(プラークコントロール)が基本となりますが、歯茎よりの上の歯垢は患者さんが、下の汚れは歯科医が除去し更には日々のブラッシング方法の改善や場合により食生活の改善、禁煙指導、夜間の歯軋りの防止等などの生活習慣の改善が必要になります。 糖尿病や痛風、虚血性心疾患等の治療と同じ考え・・・即ち内科的な考えになると思います。今後、日本の健康保険制度は大きく変化し、恐らく 入れ歯や被せ物(いわゆる補綴物)は保険から外されるでしょう。 我々歯科医師側に価格競争が起こるのは私はいたし方ないと考えて思います。但し今までの安くて早くて・・・という考えはそろそろ無理があるのではないのかな?・・・と感じている今日この頃です。
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